福岡で家探しを始めると、避けて通れないのが「学区」というキーワードです。
「ここは人気の学区だから、相場より高いですね」
「この道一本向こう側なら、あと500万円安くなるのですが……」
不動産屋からそんな説明を受け、戸惑った経験はありませんか?
実は福岡、特に福岡市周辺において、学区は「駅からの距離」や「築年数」と同じ、あるいはそれ以上に価格を左右する巨大な要因となっています。
今回は、福岡独自の教育文化と不動産価格の切っても切れない関係、そして今注目すべき「第五学区」の魅力について、プロの視点で解き明かします。
1. 福岡特有の「県立御三家」ブランドと学区制
まず、福岡以外から来られた方に驚かれるのが、「教育の頂点が私立ではなく、公立(県立)である」という点です。
首都圏や関西圏では難関私立校が注目されがちですが、福岡では今なお、「県立御三家(修猷館・福岡・筑紫丘)」が圧倒的なブランド力を誇ります。
ここで不動産価格に関わってくるのが、福岡県独自の「学区制」です。
公立高校を受験する場合、住んでいる場所によって受験できる高校が厳格に決まっています。
☆福岡(ふくおか)高校を目指すなら:第四学区
☆筑紫丘(ちくしがおか)高校を目指すなら:第五学区
☆修猷館(しゅうゆうかん)高校を目指すなら:第六学区
「子供に最高の教育環境を」と願う親御さんたちは、受験資格を得るために、子供が幼いうちから特定の学区内へ引っ越してくるのです。
これが、特定のエリアに需要が集中し、価格が跳ね上がる「学区による付加価値」の正体です。
2. 「修猷館」エリアの現状と、高騰するコスト
かつて、学区選びの筆頭といえば第六学区の「西新・藤崎・百道」エリアでした。
しかし、2026年現在の不動産価格は、共働き世帯(パワーカップル)ですら絶句するほどの水準に達しています。
同じ広さ・築年数でも、人気学区内にあるだけで、隣の校区より300万〜500万円以上高いケースも珍しくありません。
この「目に見えない上乗せ価格」をどう捉えるかが、福岡での家探しの分かれ道となります。
3. 今、賢い現役世代が「第五学区(大野城市など)」を選ぶ理由
「市内中心部の学区は高すぎて手が届かない。でも教育環境は妥協したくない」
そんなファミリー層に今、最も選ばれているのが、大野城市や春日市を含む「第五学区」です。
このエリアには、御三家の一角である筑紫丘高校があります。
修猷館と並び、九州大学をはじめとする難関大への圧倒的な進学実績を誇る超進学校です。
不動産屋の視点から見た、第五学区(大野城市周辺)の強みは以下の3点です。
市内中心部に比べて物件価格が抑えられており、同じ予算でも「もう一部屋多い」「広い庭がある」といったゆとりが手に入ります。その上で、県内トップクラスの教育環境を享受できるのが最大の魅力です。
☆圧倒的な交通利便性
西鉄天神大牟田線とJR鹿児島本線の「ダブルアクセス」が可能なエリアが多く、天神・博多の両方に15分前後で直結します。
☆中学校区のブランド化
大野城市や春日市には、春日野中、大野中、平野中など、学習意欲が高いことで全国的にも有名な公立中学校が点在しています。「荒れていない環境で、しっかり勉強させたい」という親御さんの期待に応える土壌が整っています。
4. 資産価値としての「学区」という考え方
「学区のために高いお金を払うのはもったいない」と感じるかもしれません。
しかし、人気学区の物件には「出口(売却時)の強さ」という大きなメリットがあります。
もし将来、子供が卒業して家を売ることになっても、その学区には「次の現役世代」が常に待機しています。
人口減少時代において、これほど強い買い支えはありません。
つまり、学区による価格差は「掛け捨ての費用」ではなく、「資産価値を守るための保険」とも言えるのです。
■ まとめ:わが家にとっての「正解」を見つけるために
「御三家」を目指すための家選びは、単なる見栄ではなく、福岡における一つの賢い投資でもあります。
☆広さと教育環境のコスパを重視して大野城市などの第五学区を狙うか。
2026年の福岡市場は、選択肢が非常に多様化しています。
「この校区の雰囲気は?」
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